ikkou33’s diary

還暦を越えて( ´Д`)y━・~~

にごりえ

f:id:ikkou33:20180613160739j:image

 おい木村さん信さん寄っておいでよ、お寄りといったら寄ってもいいではないか、また素通りで二葉やへ行く気だろう、押しかけて行って引きずって来るからそう思いな、ほんとにお湯なら帰りにきっとよっておくれよ、嘘っ吐きだから何を言うかしれやしないと店先に立って馴染みさらしき突かけ下駄の男をとらえて小言をいうような物の言いぶり、‥‥

樋口一葉にごりえ冒頭をここまで引用したけれど、また文の区切りの◯がなく、この先も延々と文が続いていく。文語文を読む素養がまるでないので、まず何を言っているかの理解からはじめなければならない。その後、この文を味わうほどの教養を身の内に育てなければ、一葉の小説の素晴らしさを知ることが出来ない。かすかなりとも、一葉女史の才能に驚くようになるには、まだまだなのかな?しかし、一葉女史を知れば知るほど、この才女があの時代に生まれ、文語文の最後で最高の作品を残した事が、奇跡の様に思われるのだ。

 

なんか、頭がおかしくなりそうだった。

f:id:ikkou33:20180610193151j:image

目黒で5歳の女の子が虐待されて亡くなりました。義理の父親の執拗な嫌がらせにあい、食事も満足に与えられず、反省文なるものを書かされ、殴る蹴る、真冬に素足でベランダに放置されてもいたらしい。書かされたひらがなの反省文が、余りにひどい内容なので、読むに耐えない。虐待していた両親に、腹わたが煮えくりかえる程の怒りを覚え、号泣した。あまりに可哀想すぎる。こんなひどい仕打ちができる人が、現実にいる事に、驚く。5歳ぐらいの子どもが公園で遊んでいる。本当に可愛い。遊ぶ姿を見ているだけで、涙が出るのは、私が歳を取ったからなのか。そのいとしい子どもをいじめ抜く親がいるなんて、信じられないのだ。思い出すだけで、涙が滲む。あの子の悲しみを思うと、いたたまれなくなる。こんな現実がある。こんな現実が、あるんだよ。なぜ救えなかったのかと、心底思う。魂が震える。

 

たけくらべ

f:id:ikkou33:20180605111529j:image

ひょんな事から、樋口一葉の小説を読む気になった。以前に読む事を志したが、文語文を読む教養が完全になくて、何を言っているかも分からず、この文のどこがいいのかも、さっぱり分からずに投げ出した。それが何故いいのかが、ある種の努力を積み重ねないと分からないって事が、分かった。それを良いものとして、理解するには、ただ漠然と触れていては、分からない。樋口一葉の原文を読み、その後現代語訳の文を読む。そうしてまた、原文に当たる。内容が理解されたのち、一葉の流れるような文語文の見事さが、徐々に身の内に染み込んでくる。

 

良き話しを聞く事は、いい事だ

f:id:ikkou33:20180604095858j:image

夕礼拝の受付の当番だったので、夕礼拝に出席する。礼拝堂では、経験豊富な牧師が、スピリチュアルと死刑廃止について、熱く語っている。先進国で死刑が行われているのは、日本だけだと。受付の席に座って、それを聞いている。礼拝堂には人がいるけれど、受付の部屋には誰もいない。礼拝堂の牧師の説教は、大型テレビの画面を通して聞こえくる。目を向けた場所に、十字架が掛かっている。罪深き人の所業を見下ろしている。

 

ポツネンとする

f:id:ikkou33:20180602173305j:image

健康診断をしたところから、封筒が届いている。あなたは慢性腎臓病の疑いがありますので、かかりつけ医に診察して貰って下さいと書いてある。今年のはじめにそれが届いていて、放っておいた。血圧が高いので、測定をして下さいとの指導もあったので、測定器を買って毎朝測っていた。平均で上が160ぐらいだった。仕事柄、利用者さんの血圧を測ったりしているが、私の方が高いじゃんと思う事が多いのだった。そんなこんなで、今日は重い腰を上げて、病院に行った。大学病院の付属医療センターだ。以前から皮膚科に通っていたから、そこに行った。総合内科に行ったら、腎臓と高血圧の内科に行けと言われた。腎臓の機能が

通常の半分ほどの働きしかしてないそうだ。腎臓専門内科に行き、血液検査と尿検査をされた。貴方の腎臓は元から働きが弱いとの事だった。別にそれで困った事はないが、酒に弱く、すぐに酔うのはこのせいかも知れないと思った。血圧を低くするクスリと血中コレステロールを減らすクスリを処方された。これ飲んで、一月後にまた検査しましょうとの事だった。塩分少な目の食事を取る様に、食事指導もしますからと言われた。ハアと思った。これって年齢が上がると普通に出る老化なんじゃないかなぁとは、思った。医者は、10年後、20年後に、本格的な病気になるかも知れないので、今から取り組みましょうと言った。10年後20年後って、私は70だったり、80だったりする訳だ。病気になる前に死んでるんじゃないかなぁと考えた。孤独死だよ、孤独死!まあいい人生だったなぁとか思って死にたいなぁ〜^ ^。

何かと何かが時が経って繋がる不思議。

f:id:ikkou33:20180601081952j:image

おはようございます。

バッハのカンタータを聴きながら、ブログをしたためている。亡くなった妻が、亡くなるか少し前に、カンタータを聴きたいと言ったので、銀座の山野楽器で買ってきた奴。何故バッハのカンタータを聴きたくなったのかは、分からない。妻はバイオリンを習いに行っていたからな。西洋音楽にはある程度精通してたのか?よく分からない。まさか私が十数年後にクリスチャンになるなんて、自分でも思いもしなかった。そうして、仕事の合間に、バッハのカンタータを聴いている。パソコンに入れていて、それをアイホンに移し、再生してるなんてね。