ikkou33’s diary

還暦を越えて( ´Д`)y━・~~

伊丹十三

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図書館の雑誌コーナーに、伊丹十三の写真を載せた雑誌があって、わぁ!ってなってしまった。伊丹十三が大好きだったんだよ。理由なんかない。テレビに伊丹十三が出ているだけで、亡き妻と食い入る様に見ていた時を思い出して、わぁってなった。何故だか2人とも伊丹十三が好きだった。伊丹十三がカレーのルーなら、ハウスジャワカレー辛口が一番だと言えば、ずっとハウスジャワカレーの辛口でカレーを作っている。宮本信子が好きで、伊丹十三の奥さんだと知った時の驚きったらない!伊丹十三宮本信子の様な女性が好みだったんだ。大江健三郎がメチャンコ好きで、この人天才と思っていたら、伊丹十三と親友で、奥さんが伊丹十三の姉だった。大江健三郎の「日常生活の冒険」の主人公は、明らかに伊丹十三をモデルにしていて、その主人公は、小説のラストで自殺する。小説は架空の話だけれど、伊丹十三が自殺した事を思えば、まるで予言の書の様な要素を帯びる。痛ましい結末はとにかく、伊丹十三大江健三郎の小説「静かな生活」を映画化している。ビデオ屋で借りてきて妻と一緒に見たことを思い出し、感慨にふける。大江健三郎の小説「チェンジリング」は、伊丹十三が自殺した後に、伊丹十三を偲んで書いた小説だ。伊丹十三はまさにセンスの塊の様な男だったと思う。伊丹十三の姉さんが大江健三郎と結婚しようと思ったのは、弟のカミソリの様な感性を見てきて、それとは対極の朴訥な努力の人を大江健三郎に見て、好きになったのかも知れない。マルサの女は、傑作だし、宮本信子を素晴らしい女優にしたのも、伊丹十三だ。何故あんなに簡単に死を選んだのか?なんとも言えない感情が湧き出してきて、わぁってなった。