ikkou33’s diary

還暦を越えて( ´Д`)y━・~~

花筐(はながたみ)

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埼玉県蕨市で、市民映画祭というイベントがあるのを知った。今年は第6回で、大林宣彦監督の「花筐」を上映し、そのあと、大林監督のトークイベントがあると言うので、日曜礼拝の後、急いで蕨市まで行った。大林監督は、末期の肺癌で、余命宣告も受けていると、ネットのニュースで知っていたから、もしかしたら、これが最後の映画作品になるのかも知れないし、監督自身に直接会う機会なんて早々ある訳じゃないとの思いもあったのだった。「花筐」の原作は、檀一雄の初期の短編小説だそうだ。檀一雄と言えば、最後の小説「火宅の人」がめちゃくちゃに良かったのを思い出す。原作の映画もとても良かった。大林監督とも、ずっと昔に、お会いしたことがある。知り合いの同人誌作家の会で、大林監督が来ていて、ピアノを弾いていた。その姿をみんなが携帯カメラで撮っていた。あの頃はとてもお元気で、お話も感心させられた。映画「花筐」は、佐賀県唐津市が全面協力して、作った。唐津くんちが映画を飾る。常盤貴子の美しさが際立った。怪しい美しさが、忘れがたくあるね。上映後のトークイベントでは、監督は車椅子で登場した。病を押しての登場だった。