ikkou33’s diary

還暦を越えて( ´Д`)y━・~~

彼女は、自分が本当は、何を望んでいるのか分からない

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泣きながら、どこにいるのよ、行くからと文ちやんが言うので、駅名を教えても、どうやって行くのか分からないと訴えるので、分かったよ、戻るよと言って、今来た駅に戻った。文ちやんがいたので、一緒に帰ろうと促した。文ちやんは、私の手をぎゅっと握って離さない。ご飯を食べてないんだろうと言うと、うんと頷く。バカみたいだなあ。なんで結婚出来ないだの、会えないだのと、私との関係を断つような事ばかり言うんだよ。それじゃ、私も覚悟を決めて、別れましょうと決断したのに。別れるなんて言ってないと、文ちやんはスネる。女の気持ちは、良く分からない。ターミナル駅まで、ふたりで手を握り合っていた。電車から降りて、駅ビルの中のレストラン街に行く。文ちやん、店を一軒一軒眺めて、食べたい物を決める。ピザとか、ハンバーグとかをメインにした店に決める。向かい合わせの席を外して、ふたり並んで食べられる席につく。身体を寄せ合いながらピザとかハンバーグとかサラダを食べる。なんてこんな簡単な事が、君は出来ないんだよと、私が言う。会えないだのなんだのって私を困らせて。だってだってあなたが悪いのよと、文ちやんが言う。私のどこか悪いのか、分からない。キスしたいとか、抱きたいとか言うじゃない。好きな女に望んじゃいけないのかよと言う。欲望に溺れるのは、罪悪よと文ちやん。ハア、罪悪なの!じゃ清い関係でいるわけね。なのに、君は、身体を寄せ合ってる。スキンシップって、安心するでしよ。好き同士なら。そうね、だから溺れちゃう。それがダメなの。そう、ダメなの。文ちやんが言う。